
二人目の妊娠中や出産後、上の子に以前のように向き合えなくなったと感じていませんか。
「赤ちゃんのお世話で手いっぱいで、上の子の話をゆっくり聞けない」
「上の子に『ちょっと待って』ばかり言ってしまう」
「お兄ちゃん・お姉ちゃんだからと我慢させてしまう」
「下の子は可愛いのに、なぜか上の子にだけイライラする」
「上の子が甘えてくると、うっとうしいと感じてしまう」
「寝顔を見ながら、今日もきつく当たってしまったと後悔する」
本当は、上の子を大切にしたい。下の子が生まれても、変わらず愛情を伝えたい。
それなのに、現実は思うようにいかず、「上の子がかわいそう」「自分は親として最低なのではないか」と罪悪感を抱いてしまうこともあるでしょう。
インターネットでは、「上の子可愛くない症候群」という言葉で、検索されることもあります。
「上の子を可愛いと思えないのは、私だけ?」
「このままずっと、上の子に優しくできないの?」
「いつかまた、以前のように可愛いと思えるようになる?」
誰にも言えない気持ちを抱え、一人で悩んでいる人もいるかもしれません。
けれど、上の子を優先できないことに苦しんでいるからといって、上の子への愛情がないとは限りません。
親も一人の人間です。妊娠や出産による体調の変化、睡眠不足、赤ちゃんのお世話、家事、仕事など、さまざまな負担を抱える中で、いつも二人の子どもに平等に、優しく接することは簡単ではありません。
この記事では、「上の子可愛くない症候群」と呼ばれる悩みにも触れながら、上の子へのイライラや罪悪感と、どのように向き合えばよいのかを考えます。
上の子を優先できない…「上の子がかわいそう」と感じていませんか?
下の子が生まれると、生活は大きく変わります。
授乳、おむつ替え、抱っこ、寝かしつけ。赤ちゃんは、大人の手を必要とする場面がたくさんあります。
上の子が「見て」「遊ぼう」「抱っこして」と話しかけてきても、授乳中だったり、下の子を寝かしつけていたりして、すぐに応えられないこともあるでしょう。
「ちょっと待ってね」
最初は優しく言っていたのに、何度も呼ばれるうちに、
「今、赤ちゃんのお世話をしているでしょ!」
「少し静かにして!」
「自分でできることは自分でやって!」
と、強い口調になってしまうこともあります。
上の子は、下の子よりも言葉を理解でき、自分でできることも増えています。
そのため、親は無意識のうちに、
「上の子なら待てる」
「上の子なら分かってくれる」
「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから、少し我慢できる」
と思ってしまうことがあります。
けれど、上の子もまだ子どもです。
自分で着替えられるようになっても、一人で遊べるようになっても、親に甘えたい気持ちまでなくなるわけではありません。
「赤ちゃんばかり抱っこされている」
「前より一緒に遊んでもらえない」
「お母さんやお父さんに、もっと見てほしい」
そんな寂しさを感じることもあるでしょう。
それを想像すると、「上の子がかわいそう」「もっと優先してあげなければ」と、親は罪悪感を抱きやすくなります。
しかし、上の子を優先できなかったことを後悔するのは、それだけ上の子を大切にしたいと思っているからでもあります。
「もっと優しくしたい」「上の子にも安心してほしい」と願っているからこそ、できなかったことが心に残るのです。
「上の子可愛くない症候群」とは?上の子を可愛いと思えない自分に悩む親へ

「上の子可愛くない症候群」という言葉を検索したことがある人もいるかもしれません。
これは、二人目の妊娠中や出産後などに、上の子を以前のように可愛いと思えなくなったり、上の子にだけ強くイライラしたりする状態を表すために、インターネットや子育ての場で使われることがある言葉です。
ただし、「上の子可愛くない症候群」は、医学的な病名や正式な診断名ではありません。
人によって感じ方や背景は異なります。
たとえば、
- 上の子の声や話し方にイライラする
- 上の子が何度も話しかけてくると疲れてしまう
- 上の子がくっついてくると、触られたくないと感じる
- 上の子の甘えを受け止める余裕がない
- 下の子ばかり可愛く感じてしまう
- 上の子にだけ厳しくしてしまう
- 上の子の行動を「わがまま」「面倒」と感じてしまう
- 上の子に優しくできず、あとから自己嫌悪になる
このような気持ちを抱くと、「上の子を愛していないのではないか」「自分はひどい親だ」と、自分を責めてしまうかもしれません。
しかし、「今、可愛いと思えない」と感じることと、「上の子を愛していない」ことは、必ずしも同じではありません。
心や体に余裕がないとき、人は身近な相手に強い感情を向けてしまうことがあります。
上の子は、親にとって長い時間を一緒に過ごしてきた存在です。甘えたり、感情をぶつけたり、自分の気持ちを何度も伝えたりできる関係だからこそ、親も無意識に「この子なら分かってくれる」「少しくらいきつく言っても大丈夫」と甘えてしまうことがあるのです。
もちろん、だからといって、上の子へのきつい言動をそのままにしてよいわけではありません。
ただ、「こんなことを思う自分は最低だ」と責め続けるだけでは、親の心の余裕はさらに失われてしまいます。
まずは、「今、自分はとても疲れているのかもしれない」「上の子への気持ちに余裕がなくなっているのかもしれない」と、自分の状態にも目を向けてみましょう。
なぜ上の子を可愛くないと感じたり、イライラしたりするの?
上の子にイライラする理由は、一つとは限りません。
妊娠や出産による体調の変化、生活環境の変化、睡眠不足、上の子の赤ちゃん返りなど、複数のことが重なっている場合もあります。
妊娠中から心と体に余裕がなくなっている
二人目を妊娠すると、妊娠中であっても、上の子のお世話は続きます。
つわりがつらくても、上の子は遊びたがるかもしれません。
体がだるくても、「抱っこして」と言われることがあります。
妊娠後期や臨月になると、お腹が大きくなり、動くだけでも大変になることがあります。
そんなとき、上の子が元気に走り回ったり、何度も話しかけたり、抱っこを求めたりすると、以前なら笑って応えられたことでも、負担に感じてしまうことがあります。
「妊娠中なのに、上の子にイライラしてしまう」
「つわりで上の子の相手ができず、申し訳ない」
と悩む親もいるでしょう。
しかし、体調が悪いときに、以前と同じように動けないのは自然なことです。
無理をしてすべてに応えようとすると、親自身がさらに疲れてしまいます。
下の子のお世話で、上の子に向き合う余裕がない
赤ちゃんが生まれると、親の時間は細かく分断されます。
授乳をしていると、上の子が「見て」と呼ぶ。
下の子を寝かしつけたところで、上の子が大きな声を出し、赤ちゃんが起きてしまう。
下の子を抱っこしていると、上の子も抱っこを求める。
一つのことを終える前に、次のことが起こる毎日です。
上の子の要求が多いと感じるのは、上の子が悪いからではなく、親がすでに多くのことを抱えているからかもしれません。
上の子には「分かってくれるはず」と期待してしまう
上の子は、下の子よりもできることが多いため、親はつい頼ってしまいます。
「自分で着替えて」
「少し待っていて」
「赤ちゃんが寝ているから静かにして」
「お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから、我慢して」
しかし、上の子ができることと、我慢してもつらくないことは別です。
「もう大きいから」と言われても、まだ抱っこしてほしい日もあります。
自分でできることが増えても、親に手伝ってほしい日もあります。
上の子を「しっかりしたお兄ちゃん・お姉ちゃん」として扱うだけでなく、「まだ甘えたい子ども」でもあることを忘れないようにしたいものです。
上の子の赤ちゃん返りが負担になっている
下の子が生まれたあと、上の子が急に赤ちゃんのような行動をすることがあります。
以前は一人でできていたことを「やって」と言ったり、抱っこを求めたり、赤ちゃん言葉を使ったりすることもあるでしょう。
親に余裕がないと、
「前はできていたのに、どうして?」
「赤ちゃんのお世話だけでも大変なのに」
「わざと困らせているの?」
と感じてしまうこともあります。
しかし、上の子にとっても、家族に赤ちゃんが増えることは大きな変化です。
親の愛情が下の子に取られたように感じたり、以前の生活を懐かしく思ったりすることもあるかもしれません。
上の子の赤ちゃん返りは、甘えや不安のサインかもしれません

上の子の赤ちゃん返りには、さまざまな形があります。
- 抱っこを求める
- 赤ちゃん言葉を使う
- 一人でできていたことを「やって」と言う
- 指しゃぶりをする
- ママやパパにべったりになる
- 「ママと一緒に寝たい」と泣く
- 保育園や幼稚園に行きたがらない
- 以前より泣きやすくなる
- 下の子を起こそうとする
- 授乳を邪魔する
- 下の子のおもちゃを取る
こうした行動を見ると、親は「わがままになった」「前より手がかかる」と感じるかもしれません。
けれど、上の子は、言葉で「寂しい」「不安」「自分のことも見てほしい」と伝えられず、行動で気持ちを表している場合もあります。
「自分もまだ抱っこしてほしい」
「赤ちゃんばかり見ないで」
「前と同じように大切にしてほしい」
そんな気持ちが、赤ちゃん返りとして表れていることもあるでしょう。
もちろん、どのような行動もすべて受け入れなければならないわけではありません。
親が疲れているときは、「今は抱っこできないよ」と伝えてもよいのです。
大切なのは、要求をすべて叶えることではなく、
「抱っこしてほしいんだね」
「赤ちゃんばかりで嫌だったね」
「一緒に遊びたかったんだね」
と、気持ちに目を向けることです。
「分かってもらえた」と感じるだけで、気持ちが落ち着くこともあります。
上の子の赤ちゃん返りはいつまで続く?
「上の子の赤ちゃん返りは、いつまで続くの?」と不安になる人もいるでしょう。
赤ちゃん返りが続く期間には個人差があり、「何歳まで」「何か月で終わる」と一概には言えません。
下の子が生まれてすぐに始まる子もいれば、数か月たってから変化が見られる子もいます。
また、下の子の成長や、保育園・幼稚園への進級、引っ越しなど、生活環境の変化をきっかけに、再び甘えが強くなることもあります。
ただ、家族の新しい生活に少しずつ慣れ、親との関わりの中で安心感を取り戻すことで、上の子の様子が変化していくこともあります。
「早く元に戻さなければ」と焦るよりも、「今は変化の中で頑張っているのかもしれない」と考えてみることも大切です。
上の子を優先できないのは、愛情が足りないからではありません
「上の子優先」という言葉を聞くと、
「いつでも上の子を先にしなければならない」
「下の子より上の子を優先できない私はダメな親だ」
と感じる人もいるかもしれません。
しかし、現実には、下の子を先に対応しなければならない場面もあります。
下の子が激しく泣いているとき、授乳やおむつ替えが必要なとき、危険なことをしているときなどは、下の子を先に対応することもあるでしょう。
親が一人で、二人の子どもの要求に同時に応えることはできません。
下の子を先に対応したからといって、上の子を愛していないわけではありません。
上の子優先とは、いつも上の子を一番にすることではなく、上の子の気持ちを置き去りにしないことでもあります。
たとえば、
「今、赤ちゃんのおむつを替えているから、終わったらお話を聞くね」
「待ってくれてありがとう。さっき遊びを途中でやめてしまってごめんね」
「今は抱っこできないけれど、隣に座ろうか」
このように、待たせる理由や、次にどうするのかを伝えるだけでも、上の子の受け取り方は変わることがあります。
上の子を優先できないときにできる、5つの関わり方
1.「ちょっと待って」だけで終わらせない
忙しいとき、「ちょっと待って」と言うこと自体は悪いことではありません。
ただ、何度も言われると、上の子は「いつまで待てばいいの?」「自分のことは後回しなの?」と感じることがあります。
そこで、
「赤ちゃんのおむつを替えたら行くね」
「この洗い物が終わったら、お話を聞かせて」
「5分待ってくれたら、一緒に絵本を読もう」
など、できる範囲で具体的に伝えてみましょう。
約束した時間に対応できなかった場合は、
「待っていてくれたのに、ごめんね。もう少し時間がかかりそう」
と伝えるだけでも、「忘れられたわけではない」と感じやすくなります。
2.上の子の気持ちを言葉にする
上の子が泣いたり、怒ったり、わがままを言ったりしたとき、すぐに行動を止めようとするのではなく、気持ちを言葉にしてみます。
「一緒に遊びたかったんだね」
「抱っこしてほしかったよね」
「赤ちゃんばかり抱っこされて、嫌だったね」
「おもちゃを取られて、悔しかったね」
要求をすべて叶えられなくても、「気持ちを分かろうとしてくれた」と感じられることがあります。
3.短くても「上の子だけの時間」をつくる
上の子を優先しようと思うと、毎日長時間遊ばなければならないように感じるかもしれません。
しかし、二人育児の中で、まとまった時間を確保するのは簡単ではありません。
そこで、時間の長さよりも、「今はあなたを見ている」という時間を意識してみましょう。
たとえば、
- 寝る前に5分だけ話す
- 一緒に絵本を一冊読む
- 朝、ぎゅっと抱きしめる
- 二人で近所の買い物に行く
- 下の子が寝ている間に遊ぶ
- 「今日、何が楽しかった?」と聞く
短い時間でも、スマートフォンを置き、目を見て話を聞くことで、「自分だけを見てもらえた」と感じることがあります。
4.下の子にも「待ってね」と声をかける
上の子ばかりに「待って」と言っていることに気付いたら、できる場面では下の子にも声をかけてみましょう。
「赤ちゃん、少し待ってね。今、お兄ちゃんのお話を聞いているよ」
「今はお姉ちゃんと遊んでいるから、少し待っていてね」
下の子がまだ言葉を理解できない月齢でも、あえて声に出すことで、上の子は「自分も大切にされている」と感じやすくなることがあります。
ただし、下の子の安全や健康に関わる場合は、無理に順番を変える必要はありません。
「必ず上の子を先にする」のではなく、できる場面で意識する程度で十分です。
5.上の子に頼りすぎない
上の子に手伝ってもらうことは、悪いことではありません。
「おむつを取ってくれる?」
「赤ちゃんにタオルを持ってきてくれる?」
「手伝ってくれて助かったよ」
と伝えることで、家族の一員としての自信につながることもあります。
ただし、「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから、やって当たり前」とならないように注意しましょう。
手伝いたくない日があってもよいこと、上の子も甘えてよいことを伝えることが大切です。
上の子が下の子をたたく・意地悪をするときは
下の子が生まれたあと、上の子が下の子をたたいたり、おもちゃを取ったり、わざと泣かせたりすることがあります。
「赤ちゃんに意地悪をするなんて」
「お兄ちゃん・お姉ちゃんなのに、どうして優しくできないの?」
と、親も驚いたり、強く叱ったりするかもしれません。
まず大切なのは、下の子の安全を確保することです。
強くたたいたり、押したり、危険な行動をした場合は、すぐに止めます。
そのうえで、上の子を「悪い子」と決めつけず、行動と気持ちを分けて伝えましょう。
「赤ちゃんをたたくのは危ないよ」
「嫌だったんだね。でも、たたく以外の方法で教えてね」
「お母さんに『嫌だった』って言ってもいいよ」
上の子が下の子に意地悪をする背景には、嫉妬や寂しさ、我慢がある場合もあります。
もちろん、どのような理由があっても、危険な行動を許す必要はありません。
「気持ちは受け止める。でも、危ない行動は止める」という姿勢を意識します。
また、下の子を繰り返し強く傷つけようとする、危険な行動が続く、親だけでは安全を確保できない場合は、一人で抱え込まず、地域の子育て相談窓口や専門家に相談しましょう。
上の子にイライラして、怒鳴る・きつく当たってしまったときは
親も疲れているため、いつも穏やかに対応することは難しいものです。
何度言っても話を聞かない。
下の子が寝たばかりなのに、大きな声を出す。
何度も「見て」「抱っこして」と呼ばれる。
そんなとき、思わず怒鳴ってしまうこともあるでしょう。
怒鳴ったあと、上の子の悲しそうな顔を見て、
「またやってしまった」
「どうして優しくできないんだろう」
「私は最低な親だ」
と、自分を責めることもあるかもしれません。
けれど、うまく対応できなかったあとでも、親子の関係をつなぎ直すことはできます。
「さっきは大きな声で怒ってごめんね」
「お母さんも疲れていて、言い方がきつくなったよ」
「嫌だったよね」
「あなたのことが嫌いだから怒ったわけではないよ」
このように、あとから気持ちを伝えることも大切です。
親が謝ることは、親としての立場を失うことではありません。
自分の言動を振り返り、相手の気持ちを考え、関係を修復しようとする姿を見せることにもつながります。
「上の子可愛くない症候群」はいつまで続く?ずっとこのまま?

「上の子を可愛いと思えない気持ちは、いつまで続くの?」
「ずっとこのままだったらどうしよう」
と不安になる人もいるでしょう。
気持ちが変化する時期には個人差があるため、「何か月で必ず元に戻る」とは言えません。
ただ、下の子が成長し、授乳や抱っこの回数が減ったり、夜に眠れるようになったりすると、親の負担が少しずつ軽くなることがあります。
生活が落ち着き、親自身に余裕が生まれることで、上の子への見方が変わることもあります。
上の子が急に変わったのではなく、親が上の子の気持ちを受け止める余裕を取り戻したことで、「また可愛いと思えるようになった」と感じる場合もあるでしょう。
今、上の子を可愛いと思えないからといって、その気持ちが一生続くと決まったわけではありません。
「以前のように可愛がらなければ」と焦るよりも、まずは親自身が少しでも休める時間や、助けを求められる環境をつくることも大切です。
「上の子可愛くない症候群」が重症かも…相談を考えたいサイン
上の子へのイライラや「可愛くない」という気持ちがあることだけで、すぐに問題だと決めつける必要はありません。
ただし、つらい状態が長く続いたり、親自身や子どもの安全が心配になったりする場合は、一人で抱え込まないことが大切です。
たとえば、次のような状態が続いている場合は、相談を検討してもよいでしょう。
- 上の子への強い怒りや嫌悪感が長く続いている
- 上の子の姿を見るだけで、強いイライラを感じる
- 上の子を無視したり、放置したりすることが増えている
- 何度も怒鳴ったり、強くたたいたりしてしまう
- 上の子を傷つけそうで、自分でも怖いと感じる
- 「上の子がいなければいい」「いなくなってほしい」と何度も考えてしまう
- 育児全体がつらく、眠れない、何も楽しめない状態が続いている
- 誰にも相談できず、一人で抱え込んでいる
相談することは、親失格だからではありません。
困っているときに助けを求めることは、上の子を守ることにも、親自身を守ることにもつながります。
パートナーや家族、保育園・幼稚園の先生、地域の子育て支援窓口、医療機関など、信頼できる人に「上の子にイライラしてつらい」と話してみてください。
「こんなことを言ったら、ひどい親だと思われるのでは」と心配になるかもしれません。
しかし、言葉にすることで、自分の状態を整理できたり、具体的な助けにつながったりすることもあります。
上の子を優先できなかった日も、親子の関係はつなぎ直せます
「今日は上の子とほとんど遊べなかった」
「また『お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから』と言ってしまった」
「下の子のお世話を優先して、上の子を何度も待たせてしまった」
二人育児では、思うように上の子に関われない日もあります。
下の子のお世話や家事に追われていると、上の子の話をゆっくり聞く時間が取れなかったり、遊びに付き合えなかったりすることもあるでしょう。
そのような日は、「今日は何もしてあげられなかった」と考えるより、できた関わりを振り返ってみるのも一つです。
たとえば、
- 朝に「おはよう」と声をかけた
- 一緒に食事をした
- 保育園や幼稚園での出来事を聞いた
- 手をつないで歩いた
- 「ありがとう」と伝えた
- 寝る前に少し話をした
特別なことをしなくても、日常の中で親子が関わる場面はあります。
また、きつく言ってしまったり、十分に話を聞けなかったりした場合も、あとから声をかけることはできます。
「さっきは急いでいて、ちゃんと話を聞けなかったね」
「待たせてしまってごめんね」
「明日は少し一緒に遊ぼうか」
その日のうちに解決できなくても、落ち着いたタイミングで話すだけでもよいでしょう。
毎日、上の子を優先したり、十分な時間をつくったりするのは難しいものです。
できなかったことだけで、その日の親子関係が決まるわけではありません。
まとめ|いつも上の子を優先できなくても、愛情は伝えられます

上の子を優先できず、「上の子がかわいそう」「もっと関わってあげればよかった」と感じることがあるかもしれません。
二人の子どもを育てていると、下の子のお世話を優先しなければならない場面もあります。また、親の体調や忙しさによって、上の子に十分に向き合えない日もあるでしょう。
上の子優先は、いつでも上の子を先にすることではありません。
すぐに対応できないときは、理由を伝える。
待ってもらったあとは、「待ってくれてありがとう」と声をかける。
短い時間でも、上の子の話を聞く。
こうした関わりも、上の子を大切にする方法の一つです。
また、上の子にイライラしたり、強い口調で言ってしまったりすることもあります。
その場合は、落ち着いてから「さっきは言い方がきつかったね」「ごめんね」と伝えることもできます。
上の子を優先できなかった日があっても、そのことだけで親子の関係が決まるわけではありません。
毎日同じように関わることは難しいため、そのときの状況に合わせて、できる範囲で向き合っていくことが大切です。













