
赤ちゃんが生まれる前に揃えておきたいアイテムのひとつが「肌着」です。肌着は赤ちゃんの肌に直接触れるものなので、素材や枚数、着せ方を間違えると赤ちゃんの快適さを損なったり、親の負担が増えたりしてしまいます。特に初めて赤ちゃんを迎える妊娠中の方は、「肌着って何枚必要?」「どの種類を揃えればいい?」と悩むことも多いでしょう。ここでは、新生児の肌着の基本から必要枚数の目安、選び方のポイントまで、実際に役立つ情報をまとめてご紹介します。
新生児の肌着の基本
新生児期に使う肌着には主に3種類あります。それぞれの特徴を理解して揃えることが大切です。
短肌着
短肌着は首回りと胸元を覆うタイプで、赤ちゃんの体温調節や沐浴後の着替えに便利です。首と胸元が開いているため、授乳やおむつ替え時もスムーズに着替えさせられます。夏場はこれ1枚でも快適です。長肌着
足まで覆うタイプの肌着で、寝かせるときや外出時に活躍します。足まで覆うため、赤ちゃんが動き回るようになっても体が冷えにくく、冬場の重ね着にも向いています。コンビ肌着(前開きタイプ)
前開きタイプで、抱っこしたままでも着替えができるのが特徴です。吐き戻しやおむつ替えの際に便利で、着替えが多い新生児期に重宝します。特に冬場は、長肌着の上に重ねて使うことも可能です。
肌着の素材は基本的に綿100%がおすすめです。赤ちゃんの肌は非常に敏感で、化学繊維や硬い縫い目は肌トラブルの原因になりやすいからです。季節によっては、夏は薄手、冬は厚手や裏起毛の肌着を選ぶと快適に過ごせます。
また、サイズも重要です。新生児サイズ(50~60cm)が一般的ですが、赤ちゃんの成長は早いため、60cmも揃えておくと安心です。長く着せすぎると動きにくくなったり、肌着がきつくなったりすることもあります。
肌着の必要枚数の目安
赤ちゃんは新生児期、1日5~6回の着替えが必要といわれています。理由は、おむつ替えの回数が多いことに加え、授乳や吐き戻しによって服が汚れやすいからです。季節や家庭の洗濯環境にもよりますが、肌着の枚数は以下が目安です。
短肌着:3~5枚
長肌着:3~5枚
コンビ肌着:2~3枚
例えば、短肌着1枚、長肌着1枚の組み合わせで1回の着替えを済ませる場合、1日5回着替えるとすれば、最低でも5枚以上が必要です。また、赤ちゃんは汗っかきで、夏場は1回の授乳やおむつ替えで着替えることもあります。そのため、少し多めに準備しておくと安心です。
洗濯の頻度によっても必要枚数は変わります。毎日洗濯できる場合は少なめでも大丈夫ですが、まとめて洗う家庭では、肌着を多めに用意しておくと慌てずに済みます。季節による変動も考慮しましょう。冬は肌着の上にもう1枚重ねることが多いため、多めの枚数があると便利です。
肌着選びのポイント
肌着を選ぶ際に意識したいポイントを押さえておくと、赤ちゃんも親も快適に過ごせます。
前開きタイプの便利さ
抱っこや授乳中でも着替えが簡単です。頭からかぶせるタイプは、吐き戻しがあると着替えに時間がかかるので注意しましょう。袖口・首元のゆとり
赤ちゃんの動きを妨げない設計になっているかがポイントです。きついと肌がこすれてしまいます。素材や縫製の品質
洗濯に強いか、縫い目は柔らかいか、タグが肌に触れないかなどを確認しましょう。綿100%であれば肌触りも安心です。季節ごとの選び方
夏は薄手の綿肌着やノースリーブでも快適に過ごせます。冬は長肌着やコンビ肌着にベストやスリーパーを重ねると保温性が高まります。
肌着の買い方・揃え方の実例
実際に新生児期の肌着を揃える場合、以下のような例があります。
短肌着4枚、長肌着4枚、コンビ肌着3枚
おまけにベスト1~2枚(季節によって)
新生児期はあっという間にサイズアウトするため、最初から大量に買う必要はありません。サイズや肌触りを確認しながら、少しずつ追加購入するのが無駄なく揃えるコツです。
また、家族や友人からのお下がりや、肌着レンタルサービスを活用する方法もあります。洗い替え用や成長に合わせたサイズ変更がしやすく、経済的です。
肌着を快適に使うための工夫
洗濯の工夫
赤ちゃん用の洗剤を使い、柔軟剤は避けましょう。香料や添加物が少ないものがおすすめです。収納の工夫
着替えの回数が多いため、肌着はすぐ手に取れる場所にまとめておくと便利です。季節・成長に合わせて調整
まとめて揃えるよりも、成長や季節に応じて少しずつ追加購入する方が、無駄なく快適に使えます。
まとめ
新生児の肌着は、赤ちゃんの快適さと親の負担を左右する重要なアイテムです。短肌着、長肌着、コンビ肌着をバランスよく揃え、1日5~6回の着替えを想定して枚数を決めると安心です。素材は綿100%で肌に優しいものを選び、前開きタイプや着脱のしやすさも意識しましょう。
成長が早く、季節によっても必要枚数は変わるため、最初は少なめに揃え、成長や季節に合わせて追加購入するのがポイントです。こうして準備しておくことで、赤ちゃんは快適に過ごせ、親も余裕を持って新生児期を楽しむことができます。