3歳からの習い事、始める?続ける?選び方のポイントと親の心構え

「周りの子が習い事を始めたって聞いたけど、うちはまだ早いのかな…」
「そろそろ習い事、始めた方がいいのかな?」

2〜3歳の子どもを持つ親なら、一度はそんな風に考えたことがあるのではないでしょうか。特に3歳になると、保育園や幼稚園に入園し、生活のリズムが少し落ち着いてくる時期。ちょうど「何か始めるのに良いタイミング」と感じる方も多いはずです。

でも、焦って始める必要はありません。今回は、3歳児の習い事についてのメリットや注意点、選び方のポイントまで、親として知っておきたい情報をまとめてお届けします。

3歳はどんな時期?習い事を始めるタイミングとしてどう?

3歳は心も体も大きく成長する時期です。自分の気持ちを言葉で伝えられるようになったり、簡単な指示に従って動けるようになったり、周りの子と一緒に遊ぶことも少しずつできるようになります。

また、トイレトレーニングが完了してくる子も多く、外出先でも安心して活動できるようになるため、習い事を始めるにはちょうどよい時期とも言えるでしょう。

ただし、発達には個人差があります。お子さんがまだ集団行動に不安があったり、ママやパパと離れることに不安がある場合は、無理に始める必要はありません。「今じゃなくてもいい」という選択肢もあることを忘れずに。

習い事をするメリットとデメリット

メリット

  1. 生活リズムが整いやすくなる
    習い事があることで、自然と日々のスケジュールが安定してきます。

  2. 社会性・協調性が育つ
    他の子どもや先生との関わりの中で、ルールを守ることや順番を待つことを覚えていきます。

  3. 子どもの興味を引き出すきっかけになる
    自分の「好き」を見つけるチャンスになります。表現する楽しさや達成感も味わえます。

  4. 運動能力や表現力の土台が作れる
    リズム感、バランス感覚、集中力など、将来的な学習やスポーツの基礎につながります。

デメリット

  1. 子どもが嫌がるとストレスに
    無理に続けさせると、かえって自己肯定感を下げてしまうことも。

  2. 親の送迎や費用の負担
    送迎に時間がかかる、月謝や用品代が高いなど、親にも負担があるのが現実です。

  3. 予定が詰まりすぎてしまう可能性
    まだまだ自由に遊ぶことも大切な時期。予定を詰めすぎると心の余裕がなくなってしまいます。

大切なのは、成果を求めるのではなく「楽しい!」という気持ちを大事にすること。子ども自身が喜んで通える習い事こそが、長続きするポイントです。

人気の習い事ランキング(3歳児編)

青いドレスを着た女の子が、大人と向かい合ってチェスをしている。部屋の中で真剣に駒を動かそうとしている様子。

今、3歳の子どもたちに人気の習い事はこちらです。

  • リトミック:音楽に合わせて体を動かすことで、リズム感や表現力を養います。親子で参加できる教室も多く、初めての習い事にぴったり。

  • スイミング:水に慣れることで風邪をひきにくくなり、基礎体力もアップ。水を怖がらない今のうちに始める家庭も。

  • 英語教室:耳が柔らかい3歳は、ネイティブの音を自然に吸収しやすい時期。

  • 体操教室:ジャンプやマット運動など、運動能力の基礎を楽しみながら身につけられます。

  • ダンス・バレエ:音楽に乗って楽しく体を動かせる習い事。姿勢が良くなる効果も期待できます。

最近ではSTEAM教育やプログラミングに触れる機会も増えていますが、3歳の段階ではまだ遊びを通して楽しむことが中心です。

習い事の選び方とチェックポイント

「習い事、どれを選べばいいの?」と迷ったときには、以下のポイントを意識してみてください。

  1. 子どもの「好き」や「興味」に注目
    無理やり始めさせるよりも、「これ楽しそう!」「やってみたい!」という気持ちを尊重することが大切です。

  2. 体験レッスンには必ず参加する
    実際に雰囲気を知ることで、お子さんの反応も見られます。

  3. 先生や教室の雰囲気もチェック
    子どもに寄り添った指導がされているか、無理強いされていないか、親も見極めが必要です。

  4. 親の負担感を考慮する
    通う距離や頻度、費用など、継続できる環境かどうかを事前に確認しましょう。

最初は1つの習い事から始めて、慣れてきたら増やすというスタイルもおすすめです。

習い事を長く続けるために親ができること

習い事は「始めること」よりも「楽しく続けること」が大切です。そこで、親として意識したいポイントをご紹介します。

  • 「今日はどんなことをしたの?」と声をかけ、子どもの体験に寄り添う

  • 結果や上達よりも、「楽しめたこと」「頑張ったこと」を認める

  • 辞めたがっている様子があれば、「なぜそう思うのか」を丁寧に聞く

  • 一時的に休むのもひとつの選択肢

  • 子どもだけでなく、親自身がその習い事に対して前向きであることも重要です

「継続は力なり」と言いますが、無理に続けさせることが力になるわけではありません。あくまで「子ども自身のペース」で楽しめることが前提です。

習い事を始める前に親が考えたいこと

  • 習い事を始める理由が「周りがやっているから」になっていないか?

  • 習い事で「親が安心したい」だけになっていないか?

  • 今は親子で一緒に楽しむ時間を優先してもいいのではないか?

3歳はまだ「おうちの人と一緒にいる時間」からたくさんのことを学ぶ時期でもあります。習い事だけがすべてではありません。絵本を読んだり、公園で思いきり遊んだり、一緒に料理をしたり……そうした時間も、立派な「学び」です。

まとめ

3歳からの習い事は、子どもの世界を広げてくれる素敵な体験です。
でも、焦って始める必要はありません。

お子さんの「やってみたい!」という気持ちを大切に、親子で無理なく楽しめる習い事を選んでみてくださいね。大切なのは、何をするかよりも、どう楽しむか。そして、続けることよりも、笑顔で通えることです。

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