ファーストシューズはいつから?赤ちゃんの足に合った選び方と注意点

赤ちゃんがつかまり立ちや伝い歩きを始めると、「そろそろ靴を買ったほうがいいのかな?」と悩む親御さんは多いのではないでしょうか。
小さな足にぴったりの可愛らしい靴を履かせる姿は、親としてもとても楽しみな瞬間です。しかしファーストシューズは、ただの記念やおしゃれアイテムではなく、赤ちゃんの足の成長や歩行を支える大切な役割を持っています。履かせる時期を間違えたり、サイズや形が合わない靴を選んでしまったりすると、将来の歩き方に影響する可能性もあるのです。

そこで今回は「ファーストシューズはいつから履かせるべきか?」という疑問に答えつつ、正しい選び方や注意点を詳しくご紹介します。

ファーストシューズとは?

「ファーストシューズ」とは、赤ちゃんが初めて履く靴のことを指します。歩行の第一歩をサポートするために作られており、大人の靴とは異なる特徴を持っています。

赤ちゃんの足はまだ骨がやわらかく、ほとんどが軟骨の状態です。土踏まずも未発達で、足全体がふっくらしています。そのため、大人の靴のように硬すぎると動きを妨げてしまいます。ファーストシューズはこの特徴を考慮して、柔らかくしなやかでありながら、かかとをしっかり支えるように作られています。

また、ファーストシューズには「室内用」と「屋外用」があります。家の中で靴に慣れるために履かせる柔らかいタイプもありますが、基本的には屋外で安全に歩くために履かせることが多いでしょう。

ファーストシューズはいつから履かせる?

白い布の上に赤ちゃんサイズの黒いスニーカーがのっている

多くの赤ちゃんは生後12か月前後でひとり歩きを始めます。そのため、ファーストシューズを用意するタイミングは「屋外で歩く機会が出てきた頃」が目安です。

具体的なチェックポイントは次の通りです。

  • 10歩程度ひとりで歩けるようになった

  • 公園やお散歩で自分の足で歩きたがる

  • 外の地面に下ろしても安定して立っていられる

逆に、つかまり立ちや伝い歩きの段階ではまだ靴は必要ありません。むしろ裸足や靴下のほうが足の動きを妨げず、筋肉やバランス感覚の発達に役立ちます。ですから「早く歩いてほしいから」と言って、歩き始める前に靴を履かせる必要はないのです。

ファーストシューズが必要な理由

ではなぜ、歩けるようになったらファーストシューズが必要なのでしょうか。

一番大きな理由は「赤ちゃんの足を守るため」です。外の地面には砂利や小石、アスファルトなど、裸足では危険な場所がたくさんあります。靴を履くことでケガや熱さ・冷たさから守ることができます。

また、ファーストシューズは足をしっかりホールドしつつも柔らかく、歩きやすい設計になっています。裸足と同じように自由に動かせる一方で、正しい歩行をサポートしてくれるのです。これは後々の姿勢や歩き方にもつながる大切なポイントです。

ファーストシューズの選び方のポイント

初めての靴だからこそ、選び方には注意が必要です。

  1. サイズ
    赤ちゃんの足の長さに5〜10mmの余裕があるサイズを選びましょう。余裕がないと足を圧迫し、大きすぎると転びやすくなります。

  2. ソールの柔らかさ
    靴底はしなやかに曲がる素材がおすすめ。歩行の練習に適しています。

  3. かかとの安定感
    かかとをしっかり支える作りは、歩行時の安定につながります。

  4. 着脱のしやすさ
    マジックテープや面ファスナーで甲を調整できるタイプが便利です。

  5. 軽さと通気性
    重い靴は疲れやすく、蒸れると不快感につながります。軽くて通気性のよい素材が理想です。

  6. 試着の大切さ
    必ずお店で試着し、足に合うかどうかを確認しましょう。赤ちゃんが立った状態で、つま先に5〜10mmの余裕があるかもチェックポイントです。

間違った靴選びで起こるリスク

「かわいいから」「ブランドだから」といった理由で選んだ靴が、実は赤ちゃんの足に合わないこともあります。サイズが小さいと足が圧迫されて変形の原因に、大きすぎると不自然な歩き方になってしまいます。

また、硬すぎる靴底は足の動きを妨げ、柔らかすぎても安定せず転びやすくなります。ファーストシューズは、デザインよりも「赤ちゃんの足に合っているか」を最優先に選ぶことが大切です。

ファーストシューズを履かせるときの注意点

赤ちゃんサイズの靴の上からの視点。水色に白い小花柄の模様がある。

せっかく選んだ靴も、履かせ方や使い方に注意が必要です。

  • 最初は短時間から慣れさせる(室内で数分歩かせる程度から)

  • 長時間履きっぱなしにせず、こまめに脱がせて足を休ませる

  • 3〜4か月ごとにサイズを見直す(赤ちゃんの足はすぐ大きくなる)

  • 真夏は蒸れやすく、雨の日は滑りやすいので注意

赤ちゃんは「まだ話せないけれど不快感を泣いて伝える」ことがあります。嫌がっている場合は無理をせず、靴のサイズや形を見直しましょう。

セカンドシューズへの移行

歩き始めからしばらくはファーストシューズで十分ですが、1歳半〜2歳頃になると歩き方が安定し、動きも活発になります。この頃に必要になるのが「セカンドシューズ」です。

セカンドシューズはより丈夫で、外遊びや走る動作をサポートできる作りになっています。ファーストシューズを長く履き続けるとサイズが合わなくなり、かえって歩きにくくなることもあるため、成長に合わせて買い替えることが大切です。

まとめ

ファーストシューズを履かせる時期は「赤ちゃんがひとりで歩き始め、外で歩く機会が出てきたとき」が目安です。平均的には生後12か月前後ですが、発達には個人差があるので、無理に早める必要はありません。

大切なのは「赤ちゃんの足に合った靴を選ぶこと」と「定期的に見直すこと」です。初めての靴は成長の大切な一歩を支える存在ですから、しっかりとポイントを押さえて選んであげましょう。

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