つかまり立ちはいつから?赤ちゃんの成長サインと見守り方

赤ちゃんが生まれてから数か月、首がすわり、寝返りをし、お座りができるようになるたびに「成長したなあ」と感じる瞬間が増えていきます。その中でも大きな成長の一歩が「つかまり立ち」です。ソファやテーブルに手をかけて一生懸命立とうとする姿は、親にとって喜びと同時に「もうこんなことができるの?」という驚きの瞬間でもあります。

一方で、「うちの子はまだつかまり立ちしないけど大丈夫かな」「練習させた方がいいのかな」と不安になる方も少なくありません。この記事では、つかまり立ちはいつから始まるのか、そのサインやサポートの方法、注意点について詳しく解説していきます。

つかまり立ちとは?

つかまり立ちとは、赤ちゃんが家具や大人の体など、安定したものに手をかけて立ち上がる動作を指します。これは単なる動きのひとつではなく、成長のステップの大きな通過点です。

赤ちゃんは、

  • 寝返り

  • お座り

  • ハイハイ

  • つかまり立ち

  • 伝い歩き

  • ひとり立ち

  • あんよ

という流れで少しずつ運動能力を広げていきます。つかまり立ちは、ハイハイから歩行へ移行する大事な準備段階であり、足腰の筋肉やバランス感覚がしっかりしてきた証拠です。

つかまり立ちはいつから?平均的な時期と個人差

白い布団の上で、白い毛布にくるまりながら片目をのぞかせている赤ちゃん。

つかまり立ちが始まるのは、一般的に 生後8〜10か月頃 といわれています。早い子では7か月頃から見られることもあり、遅い子では1歳を過ぎてからつかまり立ちをする場合もあります。

発達のスピードには大きな個人差があり、早い・遅いで優劣がつくものではありません。性格や体格、運動への興味の度合いなどによっても違いが出てきます。例えば、おとなしい性格であまり活発に動かない子はのんびりペースになりやすく、好奇心旺盛で動き回る子は比較的早くつかまり立ちを始めることがあります。

「周りの子と比べて遅いから」と焦る必要はありません。成長の過程でどこかが遅れていても、別の部分でしっかり発達していることも多いのです。

つかまり立ちが始まるサイン

では、赤ちゃんがつかまり立ちを始める前にはどんな兆しがあるのでしょうか?次のような行動が見られると、そろそろかもしれません。

  • ハイハイで移動することが活発になる

  • 座った姿勢から膝立ちをするようになる

  • 家具に手を伸ばして体を支えようとする

  • 足に力を込めて親の体につかまる

これらが見られ始めると、立ち上がる力やバランス感覚が育ってきている証拠です。

つかまり立ちをサポートする環境づくり

つかまり立ちをするようになると、赤ちゃんの行動範囲が一気に広がります。安心して挑戦できるように、家庭内の環境を整えてあげましょう。

安全対策

  • 家具の角にはコーナーカバーをつける

  • 床にはジョイントマットを敷くと転倒時の衝撃を和らげられる

  • 赤ちゃんの手が届く場所に危険なもの(リモコン、薬、飲み物など)を置かない


練習の工夫

  • ソファやローテーブルなど、手をかけやすい高さの家具を利用する

  • 大人が手を差し伸べて、一緒に立ち上がる動きをサポート

  • テーブルの上にお気に入りのおもちゃを置き、自然につかまり立ちを促す

遊びの中で「立ちたい!」という気持ちを引き出してあげることが大切です。

つかまり立ちが遅いと感じたら

もし1歳を過ぎてもつかまり立ちが見られないときは、不安になるかもしれません。ただし、寝返りやお座り、ハイハイといった他の発達が順調であれば、様子を見て大丈夫なことが多いです。

気になる場合は、健診や小児科で相談してみましょう。発達の個人差は大きいため、医師や保健師に相談することで安心できます。無理に練習させる必要はなく、赤ちゃんのペースに任せることが大切です。

つかまり立ちにまつわる注意点

つかまり立ちの時期は、赤ちゃんにとって挑戦の連続です。その分、危険も増えるため注意が必要です。

  • 転倒して頭を打つリスクがある

  • 家具に指を挟んでしまうことがある

  • 靴下を履いていると滑りやすいので、家の中では裸足が安心

  • 写真や動画を撮るときも、必ず近くで見守ること

「ちょっと目を離した隙に転んでしまった」というケースはよくあります。常に安全第一を心がけましょう。

つかまり立ちが始まると親の生活はどう変わる?

赤ちゃんがつかまり立ちを始めると、生活にも変化が訪れます。

  • 目を離せない時間が増える

  • コンセントや棚の中など、さらに細かい部分まで安全対策が必要になる

  • 食卓やテーブルに置いたものをつかむようになるため整理整頓が欠かせない

一方で、赤ちゃんにとっては「できた!」という成功体験の積み重ねになります。これは自信や自己肯定感を育てる大事なきっかけです。親にとっては大変な時期ですが、成長の喜びを共有できる貴重な瞬間でもあります。

まとめ

つかまり立ちは、平均すると生後8〜10か月頃に始まることが多いですが、個人差はとても大きいものです。早いから良い、遅いから心配というものではありません。

大切なのは、赤ちゃんのペースを尊重し、安心して挑戦できる環境を整えてあげることです。安全対策をしっかりしながら、笑顔で見守ってあげましょう。

「初めてつかまり立ちをした瞬間」は、親にとって一生忘れられない宝物になります。その時を楽しみに、日々の成長を一緒に喜んでいけると良いですね。

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