
妊娠を考え始めたとき、多くの夫婦が最初に悩むのが「どんな形で出産を迎えるか」という問題です。
里帰り出産にするのか、パートナーに立ち合ってもらうのか。周囲の体験談や家族の意見を聞くほど、かえって迷ってしまうこともあるでしょう。
出産スタイルに正解・不正解はありません。大切なのは、夫婦それぞれの考えや置かれている状況を踏まえ、「自分たちに合った形」を選ぶことです。
ここでは、里帰り出産と立ち合い出産、それぞれのメリット・デメリットを整理し、後悔しない選択をするためのヒントをお伝えします。
目次
里帰り出産とは?
里帰り出産とは、妊娠後期から出産後しばらくの期間、実家に戻って出産・育児をするスタイルです。
実家近くの産院で出産し、産後1か月ほど実家で過ごすケースが一般的で、日本では今も多くの人に選ばれています。
特に初産の場合、「産後の生活が想像できない」「体がどれくらい回復するのかわからない」といった不安から、里帰り出産を検討する夫婦は少なくありません。
里帰り出産のメリット

実家のサポートを受けられる安心感
里帰り出産の最大のメリットは、家族のサポートを受けられることです。
出産後の体は、想像以上にダメージを受けています。思うように動けなかったり、寝不足が続いたりする中で、家事や食事を任せられる環境は大きな助けになります。
特に初めての育児では、「これで合っているのかな?」と不安になる場面が多く、すぐ相談できる存在がいることは精神的な支えになります。
慣れた環境で心身を休めやすい
育った家という慣れ親しんだ環境は、それだけで安心感があります。
産後はホルモンバランスの影響もあり、気持ちが不安定になりやすい時期です。気を張らずに過ごせる環境は、心の回復にもつながります。
パートナーの仕事への影響が比較的少ない
出産や産後の長期的なサポートを実家に頼れるため、パートナーが仕事を長く休めない場合でも現実的な選択となります。
「仕事を休めないから育児に参加できない」というプレッシャーを軽減できる点も、里帰り出産のメリットといえるでしょう。
里帰り出産のデメリット
夫が出産や育児のスタートに関わりにくい
里帰り出産では、パートナーが出産に立ち会えない、あるいは産後すぐの育児に関われないことがあります。
新生児期の大変さや喜びを共有できないことで、後から「少し距離を感じた」と振り返る人もいます。
夫婦が離れて暮らす期間の不安
数週間から数か月、夫婦が別々に暮らすことになります。
毎日連絡を取っていても、物理的な距離が心の距離につながってしまうこともあります。特に妊娠・出産という大きな出来事の中では、寂しさを感じる人も少なくありません。
実母との関係性によってはストレスになる
実家での生活は安心感がある一方で、育児方針の違いや生活リズムのずれがストレスになることもあります。
「ありがたいけれど気を遣う」「自分のやり方で育児ができない」と感じるケースもあり、事前に関係性を見つめ直すことが大切です。
立ち合い出産とは?
立ち合い出産とは、分娩中にパートナーがそばで見守り、出産の瞬間を一緒に迎えるスタイルです。
病院や産院によって立ち合い可能なタイミングや条件は異なりますが、「一緒に出産を迎えたい」と考える夫婦に選ばれています。
立ち合い出産のメリット

出産の瞬間を夫婦で共有できる
命が誕生する瞬間を一緒に迎えられることは、立ち合い出産ならではの大きな魅力です。
「家族としてのスタートを一緒に切れた」と感じることで、夫婦の絆が深まったという声も多く聞かれます。
パートナーの意識が大きく変わる
出産の大変さを間近で見ることで、パートナーの意識が大きく変わることがあります。
「出産は女性が頑張るもの」という意識から、「夫婦で乗り越えるもの」へと変わり、産後の育児や家事への関わり方にも影響します。
産後すぐから一緒に育児を始められる
立ち合い出産を選ぶ夫婦は、産後も一緒に育児をスタートさせるケースが多くなります。
夜泣きやおむつ替えといった大変さを共有することで、「手伝う」ではなく「一緒に育てる」という意識が育ちやすくなります。
立ち合い出産のデメリット
パートナーの精神的・体力的負担
出産は想像以上に壮絶です。血や医療行為が苦手な人にとっては、精神的な負担が大きくなることもあります。
無理に立ち合うことで、かえってトラウマになってしまうケースもあるため、事前の話し合いが重要です。
産後のサポート不足
実家が遠く、夫婦二人きりで産後を乗り切る場合、心身ともに負担が大きくなりがちです。
特に産後すぐは、十分な休息が取れないことも多く、サポート体制をどう整えるかが課題になります。
病院の方針による制限
立ち合い出産は、病院の方針や当日の状況によって制限されることがあります。
「思っていた形で立ち会えなかった」というケースもあるため、柔軟な心構えが必要です。
後悔しないための選び方
里帰り出産と立ち合い出産、どちらが良いかは家庭ごとに異なります。
実家との距離や関係性、パートナーの仕事状況、産後に頼れる人の有無などを総合的に考えることが大切です。
また、「里帰り出産+出産時だけ立ち合い」「産後は短期間だけ実家に頼る」など、組み合わせる選択肢もあります。
妊娠前に夫婦で話し合っておきたいこと

出産スタイルを決める前に、
・どんな出産をしたいのか
・産後どんな生活をイメージしているのか
・お互いに不安に思っていること
を率直に話し合っておきましょう。
大切なのは、「なぜその選択をしたいのか」を言葉にすることです。
まとめ
里帰り出産も立ち合い出産も、それぞれに良さと大変さがあります。
周囲の意見に流されるのではなく、夫婦で納得して選ぶことが何より大切です。
出産はゴールではなく、家族としてのスタートです。
自分たちが「安心できる」と感じられる形で、出産の日を迎えられるよう、今のうちから話し合いを重ねていきましょう。






















