老人ホームやデイサービスで洗濯はしてくれるの?

高齢者の家族がいるのでそろそろ老人ホームの利用を考えているけれど、介護はともかく洗濯はしてもらえるのかどうかよくわからないと悩んでいる人はいませんか?

この記事では老人ホームやデイサービスの洗濯は介護保険でどのように位置づけられているのかや、サービスを利用する際の留意点まで詳しく解説します。

介護施設のサービス

洗濯物がかごに入っている

老人ホームにおける洗濯は、介護保険の施設サービスに分類されます。

介護保険における施設サービスは5種類あるため表にまとめてみました。

施設の種類

概要

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

入所者ができるだけ在宅生活ができるようになるのを目的に、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練、療養上の世話などを提供する施設

介護老人保健施設(老健)

在宅復帰を目指す入所者ができるだけ自立した日常生活ができるよう、リハビリテーションや必要な医療、介護などを提供する施設

介護療養型医療施設

長期にわたって療養が必要な人が入所し、できるだけ自立した在宅生活ができるよう、機能訓練や必要な医療、介護などを提供する施設

特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム・軽費老人ホームなど)

入所者ができるだけ自立した日常生活を送ることができるよう、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などを提供する施設

介護医療院

長期にわたって療養が必要な人が入所し、できるだけ自立した日常生活を送ることができるよう療養上の管理、看護、介護、機能訓練、その他必要な医療と日常生活に必要なサービスなどを提供する施設

どの施設においても日常生活の支援を行っていることから、洗濯は介護保険における施設サービスに含まれていることがわかります。

また通所介護について定めた、介護保険法施行規則第10条と第17条の3で規定する厚生労働省令で定める日常生活上の世話の中に洗濯は含まれていないため、デイサービスで洗濯をしてもらうことはできません。

参考:厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索 公表されている介護サービスについて」

参考:e-GOV法令検索「介護保険法施行規則」

洗濯できるもの・できないもの

洗濯物を干している

2000年3月に厚生労働省が通知した「通所介護等における日常生活に要する費用の取り扱いについて」には、特別養護老人ホームで私物の洗濯代として個別に外部のクリーニング店に取り次いだ場合は実費を徴収しますが、それ以外の場合費用の徴収はできないとの記載があります。

このことから施設サービスとして洗濯できるものはクリーニングが不要なものだと定義づけることができるでしょう。

しかし実際の所、老人ホームによって洗濯できるもの・できないものには違いがあるため、サービスを受ける施設に直接確認するのが望ましいでしょう。

参考:厚生労働省「通所介護等における日常生活に要する費用の取り扱いについて」

介護施設で着る服のポイント

ハンガーにかかった洋服

介護施設で着る洋服に特に制限はないので、高齢者本人が好きなものを自由に着るのが望ましいですが、介護や洗濯を施設が行うことを踏まえると、次のような配慮をすると喜ばれるでしょう。

  • 本人の日常生活動作(ADL)を損なわないデザインの洋服を選ぶ
  • 外出用と部屋着を分けて準備し、部屋着は着脱しやすく軽い素材のものを選ぶ
  • 長すぎるボトムスやすべりやすい素材など、転倒やケガにつながりやすい洋服は避ける
  • 洗濯して乾燥機にかけても縮みにくい洋服を選ぶ
  • 施設の収納スペースに合った枚数を選ぶ

老人ホームで着る服専用の通販サイトなどもあるため、参考にしながら選ぶのもよいでしょう。

参考:おしゃれなシニアのファッション通販G&B「老人ホームで着る服・部屋着・介護服」

デイサービスの洗濯代はいくら?

デイサービスでの洗濯サービスは1回あたり300円程度が一般的です。中には無料のところやセルフサービスの施設もあるので事前に施設に確認しましょう。

私物には名前付けを忘れずに

老人ホームでは施設により人数の違いはあるものの共同生活となるため、洋服がなくなるといったトラブルに見舞われないためにも記名しておくのは重要なことだと言えます。

おすすめの名前付けの方法をメリット・デメリットとともにご紹介します。

名前付けの方法

メリット

デメリット

手書き

・一度記載すれば落ちにくい

・靴下など書きにくいものがある

アイロンシール

・洋服の色にかかわらずはっきり名前がわかる

・高温でアイロンがかけられる素材でないとつけられない

・はがれてしまう場合がある

名前スタンプ

・名前付けが早く終わる

・洗濯を繰り返すうちに落ちてしまう場合がある

手書き、アイロンシール、名前スタンプそれぞれにメリットとデメリットがあるため、名前付けにかけられる時間やどのくらいの期間施設に滞在するかを含めて方法を検討するのが望ましいでしょう。

介護施設の衣類にはお名前シールがおすすめ

お名前シールSTOREのお名前シールは業務用洗濯150回の試験ではがれず印字も消えない結果が出ています!介護施設では感染対策や衛生管理の方法として業務用洗濯機を使用しています。家庭用の洗濯機より洗浄力が強いため、インクが薄くなったりにじんだり文字が消えやすくなります。お名前シールSTOREのお名前シールはアイロンで簡単に貼りつけられるのに洗濯乾燥に強く、文字が薄くなりづらいので介護施設で着る衣類の名前付けに最適です。

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まとめ

洗剤と服が洗濯籠に入っている

老人ホームでの洗濯は介護保険における施設サービスに含まれるため、クリーニングが必要なもの以外は原則として施設内で洗ってもらうことができますが、デイサービスでは介護保険のサービスに含まれないため洗濯をしてもらうことはできません。

高齢者の方に老人ホームやデイサービスで気持ち良く過ごしてもらうためにも、洗濯については事前に確認をしておくようにしましょう。

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