
子どもと一緒に過ごす時間は、大切なものです。
成長していく姿をそばで見られること、何気ない会話をしたり、一緒に遊んだりできることを「幸せだな」と感じることもあるでしょう。
一方で、子どもとずっと一緒にいると、しんどい、疲れると感じることもあります。
「少しでいいから一人になりたい」
「誰にも話しかけられずに過ごしたい」
「子どもは大好きなのに、ずっと一緒にいるとイライラしてしまう」
そんなふうに思うと、「自分は親として冷たいのではないか」「子どもとずっと一緒にいたいと思えないのはダメなのでは」と、自分を責めてしまうかもしれません。
でも、子どもを大切に思う気持ちと、ひとりになりたい気持ちは両立します。
子どもが好きでも、ずっと一緒にいれば疲れることはあります。親にも、自分の時間が必要です。
子どもとずっと一緒だと、なぜこんなに疲れるの?
「子供 ずっと一緒 しんどい」「子供 ずっと一緒 疲れる」と検索してしまうほど、毎日の育児に疲れを感じている人は少なくありません。
子どもと一緒にいることが嫌だから疲れるとは限りません。
むしろ、子どものことを気にかけながら毎日を過ごしているからこそ、疲れてしまうことがあります。
自分のペースで動けない
子どもが小さいうちは、何をするにも子どものペースになります。
朝ごはんを食べている途中で「見て」と呼ばれたり、着替えをしようとしたら「まだ遊びたい」と言われたり。
家事を始めても中断され、やっと一息つこうとしたところで「ママ来て」と呼ばれることもあります。
大人なら数分で終わることでも、子どもが一緒だと時間がかかります。
「これだけ終わらせたい」と思っても、思うように進まないことが続けば、少しずつ疲れがたまっていきます。
常に子どものことを気にしている
子どもと遊んでいる時間だけが育児ではありません。
危ないことをしていないか、ちゃんと食べているか、眠そうではないか、機嫌が悪くないか。
外出すれば迷子にならないように気を配り、家にいてもケガをしないように見守る。
子どもが一人で遊んでいる時間でさえ、完全に頭を休められるとは限りません。
目には見えなくても、常に子どものことを考えている。
それだけでも、思っている以上に疲れるものです。
一人で何も考えない時間が少ない
大人にとっては、何もしない時間も休息になります。
コーヒーを飲みながらぼんやりする。
スマートフォンを見る。
好きな音楽を聴く。
一人で買い物をする。
そうした時間があることで、気持ちを切り替えられることがあります。
ところが子どもとずっと一緒にいると、「何もしない」という時間がなかなか取れません。
休んでいるようで、実際には子どもの声や動きに意識を向け続けていることもあります。
「子どもとずっと一緒にいたい」と「ひとりになりたい」は両立する

「子供とずっと一緒にいたい」と思う人もいるでしょう。そう思うのは自然なことです。
でも、その一方で「少し一人になりたい」と思うこともあります。
これは矛盾ではありません。
子どもと一緒にいたい気持ちと、一人で過ごしたい気持ちは、別々に存在していていいものです。
たとえば、旅行が好きな人でも、旅行中ずっと誰かと一緒にいたら疲れることがあります。
好きな友達でも、毎日朝から晩まで一緒にいれば、一人で過ごしたくなる日があるでしょう。
それと同じように、子どもへの愛情があっても、ずっと一緒にいれば疲れることがあります。
「ひとりになりたい」は、必ずしも「子どもと離れたい」という意味ではありません。
「少しだけ自分のペースを取り戻したい」という気持ちなのかもしれません。
子どもとずっと一緒でイライラしてしまうのは、愛情が足りないから?
子供 ずっと一緒 イライラ、と検索してしまうほど、子どもへのイライラに悩んでいる人もいるでしょう。
子どもに何度も同じことを言われたり、何度注意しても繰り返されたりすると、つい声を荒らげてしまうことがあります。
その後で、
「どうしてあんなに怒ってしまったんだろう」
「もっと優しくできたはずなのに」
「子どもに申し訳ない」
と後悔することもあるでしょう。
でも、イライラすることと、子どもを大切に思っていないことは同じではありません。
疲れていれば、普段なら気にならないことにもイライラします。
睡眠が足りなかったり、自分の時間がなかったり、やることが多かったりすれば、気持ちの余裕もなくなります。
「子どもにイライラしない親」になることを目指すよりも、「イライラするほど疲れているときは、少し休む」という考え方のほうが現実的かもしれません。
イライラが大きくなる前に、少し離れてみる
子どもとずっと一緒にいてイライラしてしまったときは、可能であれば一度距離を取ることも方法の一つです。
子どもの安全を確認したうえで、別の部屋に移動する。
水を飲む。
深呼吸をする。
数分間、何も考えずに座る。
それだけでも気持ちが少し落ち着くことがあります。
「親なのだから、子どもの前ではいつも穏やかでいなければ」と考えると、余計に苦しくなることもあります。
イライラそのものをなくそうとするのではなく、イライラが大きくなる前に休む。
それも育児の一つの工夫です。
「ひとり時間がほしい」と思ったら、まずは10分から

「一人になりたい」と思っても、子どもが小さいと長時間の自由時間を作るのは難しいものです。
だからこそ、最初から何時間も一人になることを考えなくても大丈夫です。
たとえば、
・10分だけコーヒーを飲む
・15分だけ好きな動画を見る
・一人でコンビニまで行く
・イヤホンで好きな音楽を聴く
・少しだけ昼寝をする
・何もせずソファに座る
これくらいでも構いません。
「こんな短い時間では意味がない」と思うかもしれません。
でも、毎日の中に少しでも「自分のためだけの時間」があることで、気持ちが切り替わることがあります。
ひとり時間に家事を入れなくてもいい
子どもを誰かに見てもらえる時間ができると、「その間に家事を終わらせよう」と考えてしまうことがあります。
掃除をして、洗濯物をたたんで、買い物をして、夕食の準備をする。
気がつけば、子どもが帰ってくる時間。
これでは、せっかくのひとり時間が「家事をする時間」になってしまいます。
もちろん、家事をすることで気持ちが楽になる人もいます。
でも、「休みたい」と思っているなら、休んでも構いません。
昼寝をしてもいい。
カフェに行ってもいい。
本を読んでもいい。
何もせずぼんやりしていてもいい。
ひとり時間くらいは、「役に立つことをしなくてはいけない」と考えなくてもいいのではないでしょうか。
家族に頼れるなら、頼っていい
ひとり時間を作るためには、誰かに子どもを見てもらう必要がある場合もあります。
パートナーにお願いする。
祖父母に頼る。
地域の一時保育などを利用する。
家庭によって使える方法は違いますが、「親なのだから自分で全部やらなければ」と考えなくても大丈夫です。
パートナーがいる場合は、「時間ができたら休む」ではなく、あらかじめ交代する時間を決めておく方法もあります。
たとえば、
「土曜日の午前中は自分が一人の時間を過ごす」
「日曜日の午後はパートナーが自由に過ごす」
など、家族でそれぞれの時間を確保しておく。
一人だけが我慢するのではなく、お互いに休める時間を作ることも大切です。
子どもと離れる時間があっても、親子の時間がなくなるわけではない
「子どもを誰かに預けて一人になるのは、子どもに申し訳ない」と思う人もいるかもしれません。
でも、ひとり時間を持ったからといって、親子の時間がなくなるわけではありません。
むしろ、少し離れて気持ちをリセットすることで、戻ってきたときに子どもと穏やかに過ごせることもあります。
ずっと一緒にいて疲れ切った状態で無理をするよりも、少し休んでから子どもと向き合う。
そんな選択があってもいいでしょう。
「子どもと何時間一緒にいたか」だけで、親子の関係が決まるわけではありません。
帰宅したときに「おかえり」と声をかける。
一緒にご飯を食べる。
今日あったことを聞く。
寝る前に少し話す。
そうした日々の積み重ねも、親子の大切な時間です。
周りの「子どもと一緒にいるべき」に振り回されなくていい

子育てをしていると、さまざまな情報が目に入ります。
「子どもと過ごせるのは今だけ」
「できるだけ一緒にいてあげよう」
「子どもの気持ちを受け止めよう」
どれも間違いではありません。
でも、こうした言葉をすべて完璧に実践しようとすると、親自身が苦しくなってしまうことがあります。
子どものそばにいたいと思う日もあれば、一人で過ごしたいと思う日もある。
今日は子どもとたくさん遊べたけれど、昨日は余裕がなかった。
そんな日があってもいいのです。
家庭の状況も、子どもの性格も、親の体力も、それぞれ違います。
他の家庭と同じようにできなくても、それだけで何かが足りないわけではありません。
それでも「子どもとずっと一緒」がつらいときは
一人の時間を少し作るだけで楽になることもありますが、それだけでは解決しないほど疲れている場合もあります。
子どもと一緒にいることが毎日つらい。
イライラがなかなか収まらない。
子どもに強く当たってしまうことが増えた。
何をしても楽しいと思えない。
誰にも頼れず、一人で抱え込んでいる。
そんな状態なら、「もっと頑張らなければ」と考えるより、周りに助けを求めることを考えてみてください。
パートナーや家族だけでなく、保育園や幼稚園の先生、地域の子育て相談など、頼れる場所はあります。
「これくらいで相談していいのかな」と思う必要はありません。
毎日の育児がつらいと感じていること自体が、相談する理由になります。
ひとり時間がほしいと思うのは、ダメなことではない
子どもとずっと一緒にいると、しんどい。イライラする。
少しでいいから一人になりたい。
そう思うことは、決しておかしなことではありません。
子どもが大切だからこそ、毎日一生懸命向き合っているからこそ、疲れてしまうこともあります。
「子どもとずっと一緒にいたい」と思う日もあれば、「今日は一人になりたい」と思う日があってもいい。
どちらも本当の気持ちです。
ひとり時間は、子どもから逃げるための時間ではありません。
自分のペースを取り戻し、少し休むための時間です。
10分でも、30分でも構いません。
頼れる人がいるなら頼って、使えるサービスがあるなら利用して、自分が少し楽になれる時間を作ってみてください。
親が少し余裕を取り戻すことも、家族にとって大切なことです。





















