介護認定を受けるにはどうしたらいいの?必要書類や申請場所

介護認定はどなたでも申請出来るものではなく、日常生活に介護や支援が必要な状態である場合に受けることが出来ます。
介護認定は介護サービスを受けるために必要になる認定であり、どういった介護がどの程度必要なのかを示すものです。

この記事では、介護認定を受けるまでの流れや申請に必要なもの、認定を受けるにあたって疑問に感じるところを詳しく解説しています。

介護認定を申請するために用意するもの

テーブルの上の本の山

<申請に必要なもの>

  • 印鑑
  • 介護保険要介護要支援認定申請書
  • 介護保険被保険者証(年齢により健康保険証)
  • 医師の意見書

介護認定を申請するために必要になるのは、印鑑と書類を用意します。
必要書類は以下の3点です。

・介護保険要介護・要支援認定申請書
市役所の窓口で入手することが出来ます。
また、市役所のWebページからダウンロードできる場合もあります。

・介護保険被保険者証
介護認定を受ける方が40歳~64歳の場合には、健康保険証が必要です。

・医師の意見書
原則かかりつけ医で主治医から貰います。
申請を行う市区町村から主治医に意見書の作成依頼がされるので、病院名などの必要事項を提出しましょう。
かかりつけ医がない場合は、市区町村で指定された医師の診察を受け、申請書にはその際に受診した病院名を記載します。

申請場所はどこ?

机の上に英語のブロックと色鉛筆と本がつまれており、りんごが本の上に載っている

介護申請を提出する場所は、各市区町村の窓口です。
市役所などに開設されており、福祉課や介護保険課といった名称の窓口になりますが、自治体によって名称が異なるため、対象地域の窓口を必ず確認をしましょう。

介護認定を受ける手順

本をめくる人

介護認定を受けるまでの手順を解説します。

申請(必要書類の提出)

自治体の担当窓口に必要書類を提出します。

認定調査開始

・主治医意見書の依頼(自治体)
自治体から主治医へ意見書を依頼します。
かかりつけがない場合には、自治体が指定する医療機関で診察を受けます。

・調査員が訪問
自治体から調査員が来て、心身の状態を調査します。

介護認定を申請する上での疑問点

ピンクの背景に青いクエスチョンマークが浮いている

介護認定の申請や、取得までの疑問を解説していきます。

介護認定は本人が申請しないとだめ?

介護認定の申請は本人、もしくは家族が申請します。
もし家族がなんらかの事情で申請が出来ない場合、地域包括支援センターや居宅介護支援事業者に申請を代行してもらったり、施設に入居していたりする場合は施設の職員が代行することも可能です。

<介護申請が出来る人>

  • 本人
  • 家族
  • 地域包括支援センターなどで代行を依頼
  • 介護保険施設の職員(入所している場合)
  • 居宅介護支援事業者など

訪問調査はどんなところを見られる?

介護認定を受けるには、訪問調査によって対象者の現状の確認がされます。
訪問調査に来るのは、市区町村の職員や自治体から委託されたケアマネージャーなどの専門家などです。
訪問調査では、全国共通のチェック項目に沿って確認がされます。

<訪問調査内容>
・概要調査
 現在受けているサービスの有無や内容、住まい・家族・傷病・既往症などの状況
・基本調査
 身体機能、生活機能、認知機能、精神・行動障害、社会性への機能、過去14日間で受けた特別な治療

上記のような内容で確認されます。

訪問調査では介護認定を受ける本人も同席しますので、本人の前で伝えにくいことや、普段の様子などはメモにして認定調査員に伝えるようにしましょう。

医師の診断を受けていないと申請出来ない?

介護申請には医師の意見書が必須になります。
意見書作成の自己負担はなく、介護認定の申請をしたのち、自治体から主治医に依頼されるので、申請者から意見書を求める必要はありません。

かかりつけ医がない場合には、自治体から指定された医療機関を受診した上で意見書の依頼に入ります。

介護認定の流れを完結に確認したい

介護認定の流れを順番に解説します。

  1. 必要書類の提出(介護保険課などの窓口に提出)
  2. 訪問調査の日程確認(申請後に日程確認の連絡あり)
  3. 一次判定(訪問による調査)
  4. 二次判定(一次判定の結果や主治医の意見書などによって判定される)
  5. 結果通知(申請から30日程度で結果と被保険者証が郵送される)

介護認定に納得がいかないときは?

介護認定に納得がいかないときは、申請を行った自治体の窓口や担当のケアマネージャーに相談をしましょう。
区分変更の申請や、不服申し立てをすることによって、調査を最初からやり直すことが出来ます。

介護認定の有効期間は?

介護認定の期間は、
・新規 6ヵ月
・更新 12ヵ月
と定められています。
注意しなくてはならないのは、介護保険は自動で更新されないため、有効期限が過ぎると介護サービスが受けられなくなります。
満了日の60日前から更新の手続きが出来るため、忘れずに更新を行いましょう。

また、現状の介護認定の期間中に心身の状態に著しい変化があった場合、期限を待たずに変更の手続きをすることが出来ます。

介護サービスを受けるには介護認定が必要です

日中、岩の上に座って水域を見つめる 2 人の写真

介護認定は介護サービスを利用するために、まず受けなくてはならないものです。
「介護を受けるために」と聞くと嫌がる人もいるかもしれませんが、認定を受けていないとすぐに介護サービスを利用することが出来ません。現状の生活の維持・向上のための必要な支援を受けるためにもぜひ、介護認定を申請する流れを理解しておくのがおすすめです。

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